千葉神社
千葉神社の御祭神である北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)様は、天の中央を定位とする北辰(ほくしん=北極星と北斗七星)の御神霊であり、通称「妙見様(みょうけんさま)」とも呼ばれ親しまれています。
千葉氏の三代目である平忠常(たいらのただつね)の頃、千葉の地に祀られていた香取神社の境内:香取山(かんどりやま)の一画に、千葉氏によって妙見様の御分霊(=分身)を祀る祠が建てられました(年代不詳)。
この祠に、眼の病気を患った第66代・一条天皇が眼病平癒の願を掛けたところ、即座に病が完治したことから、一条天皇は薄墨の御綸旨と「北斗山金剛授寺」という寺号を贈って感謝の気持ちを示したといわれています。
忠常公は、賜った貴い寺号に見合うようにと伽藍一切を整備し、自らの次男・覚算(かくさん)を大僧正に就け、長保2(1000)年に「北斗山金剛授寺」として中興開山しました。
さらには大治元年(1126)年、千葉氏の七代目である千葉常重(つねしげ)の頃、亥鼻城を本拠地に定めた際に、妙見様の御本霊を遷したことから、「妙見様の総本宮」として広く崇敬を集めるようになり、千葉氏の滅亡後も徳川家康より朱印状を賜り、熱く庇護されました。
平成2(1990)年に造営された朱塗りのお宮は、上下に二つの拝殿を有する全国唯一の「重層社殿」として、多くの参拝者を集めています。
夏の風物詩 妙見大祭
千葉神社の最も大きなお祭りが、夏の例祭「妙見大祭」です。
8月16日、お神輿が千葉神社から出て市内を巡行し、亥鼻山の麓の御仮屋へ納まります。この御仮屋に一週間逗留したのち、22日に再び市内を巡行してから千葉神社に戻ります。
お祭りが7日間に及ぶのは、妙見様のお姿の一つである北斗七星に因んで、その七つの星の一つ一つに願いを掛ける願掛けのお祭りだからです。ゆえにこの一週間は「何か一言願をかければ、その願いは必ず達成される」という言い伝えが残っており、別名「一言妙見大祭(ひとことみょうけんたいさい)」とも呼ばれ、県内外から多くの人が訪れます。
千葉神社ならでは 二つの御神徳
妙見様は特に強い二つの御神徳を持っています。
一つ目には、人の星=人の運命を司る神様である為、病気・事故・怪我などの厄(やく)と呼ばれる人の悪い星(=悪い運命)を取り除き、善い星(=善い運命)へと導く「厄除開運」の御神徳。
二つ目には、天の中央を守護して全ての方位方角を司る神様である為、建築事や移動事などの方位方角に関わる災いを除ける「八方除」の御神徳です。
これら二つの御神徳を求め、一年を通して参拝者で賑わう神社となっています。
千葉神社へのアクセス
【住所】
千葉県千葉市中央区内1-16-1
【アクセス】
■電車
・JR千葉駅 中央改札東口より徒歩10分
■バス
・JR千葉駅東口バスターミナル
のりば6「千葉駅北口」行「院内町」下車
のりば7 C-bus(巡回バス)「千葉神社前」下車
【問い合わせ】
■千葉神社社務所
〈電話〉043-224-2211(9:00~17:00)
〈参拝〉6:00~18:00
http://www.chibajinja.com